ひとつまえのブログにも書きましたが、ぼくの一番好きなジャズドラマーであるジミー・コブ / Jimmy Cobb が亡くなってしまいました。
今回は、そのジミー・コブの好きなところ書いてみたいとおもいます。
1.正確なリズム
ジミー・コブは本当にリズムが正確です。
ミュージシャンの間では「タイムがよれない」「タイムが正確だ」などといいます。
きっとメトロノームトレーニングか、それに代わるものをしっかりおこなったのでしょうね。
聴いていて「懐(ふところ)が深いリズムだなあ」と感じます。
2.キレイな音色
本当にキレイな音色ですよね。
ぼくはベーシストですが、他の楽器のひとがそう感じるというのは、本物って感じがします。
前にライブを観に行ったときに、ライブ後にジミー・コブのところへ話しかけに行きました。
ドラムのひとと一緒にいったのですが、そのひとが、
「どうしたらそんなにキレイな音色が出せるのか」
と訊いていました。
ジミー・コブは、
「Practice, practice(練習、練習)」
と答えていました。
たくさん練習して、楽器のコントロールをきちんとできるようになろうって意味だと、ぼくは解釈しました。
ちなみにぼくは他にも音色が好きなドラマーがいて、
- エルビン・ジョーンズ / Elvin Jones
- デニス・チェンバース / Dennis Chambers
です。
「デニチェン」はジャズではないですが、ぼくにとってはエルビンや、ジミー・コブと共通のものを感じるのです。
3.他のプレイヤーをたてる
ジミー・コブは本当にムダなことをしません。
とてもシンプルな演奏です。
きっと伴奏者ということを心得ているのでしょうね。
一緒に演奏するプレイヤーは、とても演奏しやすいとおもいます。
そのことは、参加アルバムの多さにも表れていますね。
マイルス・デイビスに起用されたのも、もしかしたら、そういったあたりのことが理由かもしれません。
4.おすすめの参加作品
ジミー・コブの良さがでているアルバムを紹介します。
■ Someday my prince will come+2 CD / miles davis
<Personnel>
- Miles Davis - Trumpet
- John Coltrane - Tenor Sax
- Hank Mobley - Tenor Sax
- Wynton Kelly - Piano
- Paul Chambers - Bass
- Jimmy Cobb - Drums
ジミー・コブ、なんてキレイな音色だろう。
聴いていてすごく気持ちがいいです。
またぼくはこのアルバムの、ポール・チェンバースを何曲か、ハンク・モブレーを何曲かコピーしました。
耳コピのことですね。
■ Somethin's Burnin' / Peter Bernstein
<Personnel>
- Peter Bernstein - Guitar
- JBrad Mehldau - Piano
- John Webber - Bass
- Jimmy Cobb - Drums
ジミー・コブ、シンプルな伴奏に徹しています。
このアルバムもベースのジョン・ウェッバーを何曲かコピーしました。
またせっかくなので、ドラマーがかっこいいアルバムもついでに紹介しようと思います。
ドラマーはエルビン・ジョーンズとデニス・チェンバースです。
■ I Want to Hold Your Hand / grant green
<Personnel>
- Grant Green - Guitar
- Hank Mobley - Tenor Sax
- Larry Young - organ
- Elvin Jones - drums
上のピーター・バーンスタインのアルバムと「This Could Be The Start Of Something Big」の曲がかぶってます。
ピーター・バーンスタインはグラント・グリーンが大好きなのでしょうね。
「Speak Low」のエルビン・ジョーンズのドラムイントロがかっこいいです。
■ ビリー・シーン・プロジェクト・ライブ 限定版 / ナイアシン(Niacin)
<Personnel>
- Billy Sheehan - Bass
- John Novello - Keyboards
- Dennis Chambers - Drums
ジャコ・パストリアスの演奏で有名な、ウェザーリポートの「バードランド」も演奏しています。
ライブ映像もあって、最初メンバーが登場してきて、ビリー・シーンがシールドを楽器にさすところが、むちゃくちゃかっこいいです。マニアックな見方してるかな。
デニチェン、全曲かっこいいです。
演奏も聴きにきてください
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