■ 音程を良くする練習方法

ウッドベース(コントラバス)の音程、ピッチの改善について書きます。

エレキベースのフレットレスもそうですが、ウッドベース(コントラバス)は音程の問題があります。もしエレキベースのようにフレットがあれば格段にこの楽器の難易度は下がると思います。それくらい音程の問題は大きいです。

 

そこで苦労されてる方に向けて一つの改善方法をお伝えしようと思います。この方法だけでピッチが完璧になるわけではありませんが、確実に前進すると思います。

 

その方法は、「メジャースケールの反復練習の応用」です。

 

まず基礎知識としてメジャースケールは大丈夫でしょうか。いわゆる「ドレミファソラシド(キー:C)」ですね。これを各キーで弾きたいのですが、例えばE線のファ(F)からスタートするメジャースケールは弾くことは可能でしょうか?(難しい場合、シマンドルやヒヤマノートを参照してください)

 

で、次がポイントですが、「改善したいポジションを含むメジャースケールを選択して」反復練習を行います。

 

例えばG線のレ(D)の音を改善したいとします。この場合、D線開放からスタートするDメジャースケールを練習します。また同じくD線の♭ミ(♭E)からスタートするE♭メジャースケールも練習対象です。

 

このようにターゲットを含むメジャースケールを複数弾くことによって違う角度からターゲットを把握します。この時に運指を工夫し、ターゲットの指が変わるパターンを作るとさらに良いです。指が変わると急にピッチが悪くなることは往々にしてあります(人差し指だとピッチが安定するが中指だと狂う、など)。

 

メジャースケールを選択しているのにも理由があります。なぜかと言いますとメジャースケールは大概の人が音程を把握しているからです(ナチュラルマイナースケールをソラで歌える人は少ないでしょう)。メジャースケールなら自分で音程が外れたことに気づきやすいと思います。

ピアニストが一緒に練習に付き合ってくれれば他のスケールでも構いませんが、そんな状況は稀でしょう。そう、練習は孤独なのです(涙)。

同じ理由でメジャースケールは開放弦を含むものを選択すると良いです。開放弦とハーモニクスは我々ベーシストの数少ない拠り所です。

 

以上の練習を苦手な部分に行い、少しずつ苦手箇所を減らして行くと良いと思います。

 

ただ、この練習だけで音程(ピッチ)の問題が完全にクリアされるとは考えていません。僕はピッチの問題は内と外、相対音感とフォームの精度向上が必要だと考えています。

 

しかし、このメジャースケールの練習は苦手意識をかなり取り払ってくれると思います。お悩みの方はぜひ試してみてください。 

 

 

♪編集後記

 

毎日の努力の効果が出てきたのか、ちょっと痩せてきました。

最近はどんなダイエットをしているのかというと、スクワットをひたすらがんばっています。

でもこれがつらいつらい。サッカー部の頃からスクワットが大嫌いです。でも痩せるためにがんばるのです。

 

 

Written by 高間康弘 (Jump to YouTube)

 

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