HMP5↓

ワンポイントレッスン(2)

皆さんは「Altered Scale / オルタードスケール」は得意でしょうか?

複雑でちょっと難しいですよね。

 

オルタードスケールは、マイナーツーファイブワンドミナントセブンスのところで使用を推奨されるスケールです。

 

「マイナーツーファイブのドミナントセブンスはオルタード」と、決まり文句のように繰り返されますが、僕は「HMP5↓/ハーモニックマイナー・パーフェクトフィフスビロウ」を勧めたいと思います。

 

なんだか余計面倒なのが来たとの声が聞こえてきそうですが、大丈夫です。むしろとても簡単です。

 

まず解決先のハーモニックマイナースケールを準備します。

(Cハーモニックマイナースケール)
(Cハーモニックマイナースケール)

これをドミナントセブンスコードのルート音から(5度から)始まるように書き換えます。

(G HMP5↓)
(G HMP5↓)

これがHMP5↓です。簡単でしょ?

 

G7を弾く時に、ターゲットのCmのハーモニックマイナーを頭に浮かべて弾けば良いと言うことです。

ちょうど、メジャーツーファイブワンにおいて、Cイオニアンスケール(CM7)とGミクソリディアンスケール(G7)が同じ音列であることと似ています。

 

 

ちなみにオルタードと比較。

(Gオルタードスケール)
(Gオルタードスケール)

成り立ちが分かった分、オルタードスケールより簡単ですね。さらにほとんど同じであることにも気づきます。

一番大きな違いは5度ですね。オルタードではコードトーンでもある完全5度の音が無いのに対し、HMP5↓には完全5度が含まれます。コードの観点からもHMP5↓の方が自然ですね。

 

以上、「HMP5↓のススメ」でした。オルタードスケールが苦手な方は試してみて下さいね。

 

高間