ロックとジャズ

ロックとジャズの共通性について考えてみたいと思います。

今回は真面目に音楽の話ですよ。

みなさんはロックとジャズに共通点があることをご存知でしょうか。

共通点は「即興性」です。

つまり、楽譜を見ずにその瞬間に思ったことを弾く、ということです。

現在のいわゆるロック音楽はちょっと違うかもしれません。
ただもともとは即興を重視した音楽でした。
今でもジャムセッションと称してアドリブ演奏をしているのをテレビで見かけることがあります。その場合、ブルースのコード進行(3コード)で演奏されることが多いです。

少し話がそれますが、ブルースもずばり即興ですよね。
ブルース場合、歌も即興でやっちゃいますもんね。

つまり、ロック、ブルース、ジャズは分類上、友達であるということです。

このことが如実に現れる場面があります。

それは、ジャズ初心者のアンサンブル授業です。

A君はギターを弾いていてこれまでロックをやってきました。
Bさんはピアノを演奏しますが、これまでクラシックを練習してきました。
2人とも楽器の習熟度から言えばけっこうなものであったとします。

ここでジャズ曲(枯葉など)を弾くように指示します。
2人もジャズは始めてです。
さてこの後どうなるかと言うと、
Bさんは手も足も出ず、結局何も弾かずに曲が終わってしまいました。
ところが、A君は分からないなりにも悪戦苦闘し、音をちゃんと出しました。(内容はむちゃくちゃです。)

この、かたや音が出せず、かたや音を出すことができた、という現象は、A君が男で、Bさんが女性だからではありません。
ロックとクラシックの音楽性の違いから起こった現象です。

クラシックの悪口を言っているのではありません。
ジャズはロックと似ているということが言いたかったのです。

ここで僕の提案です。
ロックの人は勉強のためと言ってちゃんとジャズのCDを聴いたりします。
でもジャズの人がロックのCDを聴くという話はめったに聴きません。
ずばり、ジャズの人もロックを聴きましょう!

(追伸)
ベートーベンは即興が達者だったようです。
クラシックで即興があまり発展しなかったのはなぜなのでしょうか。